日本特有の働き方「転勤」を家族でいかに乗り越えるか
日本企業で総合職として働く場合、
勤務地や仕事内容が企業側の都合で
変わることがあります。
転勤もその一つで、全国に職場があれば
本人のキャリアを積ませるという名目で
全国を転々とするケースも少なくありません。
今までは、男性に転勤が命じられた場合、
妻が働いていたとしたら妻が退職するか
単身赴任で夫だけが転居することがほとんどでした。
しかし、最近では、妻の仕事を尊重するために
夫が転職するケースも徐々に増えてきているようです。
◎残業や転勤で社員が成長? 家庭を犠牲、転職の種に
http://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO94708120T01C15A2TY5000
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確かに、いろんな勤務地を経験することで、
その人のキャリアが広がるメリットはあります。
赴任先の営業成績も上がるかもしれません。
でも、 そのために妻が退職を余儀なくされたり、
親の介護があるために転勤を受け入れられず
自分自身も仕事を続けられないという弊害があります。
かくいう私も、
自分と妻の両親をいずれ介護する可能性があり、
転勤がある仕事は嫌だと思って転職した一人です。
ただ、転勤そのものを否定している訳ではありません。
転勤という制度は残しつつ、
転勤しなくて済む勤務地限定の働き方が増えれば、
家族の人生設計にとって大いにプラスになると考えています。
パパのキャリアをどうするのか。
ママのキャリアをどうしていきたいのか。
子どもの教育をどこで行うのか。
親の介護をどのようにクリアするのか。
ライフステージに応じて、
さまざまなことを複合的に考える必要があります。
働き方とは、まさに人生設計そのものなのです。
※2015年12月9日0時15分 記事更新