仕事選びや子育てに自分の父親の影響はあるのか
皆さんは、自分の仕事選びに
両親の影響を受けたと思いますか?
私の父は高校卒業後、
魚市場のセリ人の仕事を
40年余り続けました。
深夜1時過ぎに起き出して、
1時半頃には車に乗って出発。
市場に着くと、
全国各地から集まる魚達の入荷状況を
把握しつつ、明け方からのセリを待ちます。
セリが始まったら、立ち並ぶ仲買人の中から
一番高い金額をつけた人をわずか数秒で決めます。
セリが終わると、全国の水産会社と電話で
やり取りして、翌日以降の入荷見込みを確認。
昼前後に帰宅という流れでした。
私の場合、仕事選びで
父の影響をそのまま受けた感覚はありません。
「父とは違う仕事をしたい」と、
普通は思いますよね。
魚の水揚げ状況は自分ではコントロールできないし、
自分の裁量でできる仕事ではなさそう。
なにより組織の歯車になるのがカッコ悪い。
そんな思い込みから、
父の仕事に就くことはありませんでした。
でも、改めて振り返ってみると、
父が日々気をつけていたことを
自分自身も受け継いでいると感じたのです。
父は学がほとんどありませんでしたが、
頭の中で計算するスピードは人一倍速い人でした。
また、仕事に手を抜かず、
気になったことはとことん詰めていく辺りも
今の私とオーバーラップする部分が大です。
そして何より、
子どものやりたいことを尊重してくれる人でした。
昼間は疲れて寝ていることも多かったのですが、
好きな将棋を指したりキャッチボールをしたり、
眠いだろうに習い事で夜送り迎えをしてくれたり。
今思えば、当時はすごく大変だっただろうなと感じます。
そういう子ども思いな所は、
父親になった今の私とほぼ同じと言えます。
やはり、自分の仕事観や子育てに父親の影響を
大いに受けているということですね。