イクボス保育事業者フォーラム@福岡参加レポート
今日は電車を乗り継いで博多へ。
所属するファザーリング・ジャパン九州主催の
「イクボス保育事業者フォーラム」に
参加してきました。
今、巷では「イクボス」という言葉が
注目を浴びています。
部下のワーク・ライフ・バランス(WLB)を
応援しつつ、自身のWLBも実現している上司。
こんな経営者や管理職が多い職場って
すごく働きやすそうですよね。
今は大企業や官公庁が中心ですが、
中小企業にも少しずつ広がりつつあります。
一方、待機児童問題に端を発した
保育士不足の問題。
構造的な待遇の低さもさることながら、
長時間労働を強いられたり休みが取りづらかったり
するため、結婚や出産を機に退職しても保育士に
戻らない「潜在保育士」が約68万人もいるとのこと。
新しく保育士を増やすよりは、
既存の保育経験者に復活してもらうほうが
よほど効果が高そうです。
今日のフォーラムでは、
NPOファザーリング・ジャパン安藤代表の基調講演の後、
北九州の洗心保育園の松永主任と
佐賀のおへそ保育園の吉村園長が
パネルディスカッション形式で取り組みを紹介。
- 子育て期の職員にとって働きやすいシフト体制
- 早退や休みの調整は、職員同士の調整に一任
- スタッフが足りないときは、園長や主任が入る
- 年度末に、有休を消化するよう促す
- 月1回個別面談を実施し、悩みや意見を引き出す
- オフの時間を充実してもらうことで、仕事が充実する
- 行事前でも残業はなし。時間内で一生懸命できたものでOK
- 効果の薄い行事(夏祭り、作品展等)は思いきってやめる
次から次に出てくる、
働きやすい取り組みのオンパレード。
なかなか人が定着しづらいと言われる保育業界にあって、
不満を理由に退職する人が一人もいないそうです。
これは本当に文句なくすばらしい!
これは、経営者(園長)の考え方一つで
保育士の定着率はほぼ決まってしまうと言っても
過言ではありません。これがまさにイクボスです。
今後も定期的に勉強会を開催するそうなので、
保育関係者の方はぜひ次回に乞うご期待!