保育園義務教育化による3つのメリット
先日、ニュース記事で衝撃的なタイトルを目にしました。
「保育園義務教育化」というものです。
既存の幼稚園はどうするのとか、そもそも働いていない人は預けられるのかなど、いろいろと考えればキリはありませんが、「義務教育化」という言葉を掛け合わせた発想に驚きました。
しかもこの古市憲寿さん、独身で子どもがいないとのこと。子育ての当事者でないのにここまでリアルに問題意識を持てることに二度ビックリです。
さて、この「保育園義務教育化」。
本当に実現したらどんな未来が待っているのでしょうか。
1.待機児童がゼロになり、その分女性の就労者数が増える
潜在的なものも含めると、数十万人と言われる待機児童。これがゼロになるということは、女性の就労者がその分増えることを意味します。少子高齢化で労働人口が確実に減少する中、このメリットは社会全体にとって非常に大きいです。
2.女性の産後うつが減り、児童虐待のリスクが減る
母親一人で子育てをしていると、どうしても精神的に参りがち。就労していなくても、誰かに我が子を委ねる場所があるだけで気持ちがすごく楽になれます。また、適度に子どもとの距離を置くことや第三者の目があることにより、児童虐待のリスクが減少する効果も期待されます。
3.働く女性が増えることで経済が成長し、社会保障制度の維持にもつながる
独身者や高齢者にとって保育園問題は自分ごとでないと考えがちですが、経済成長や社会保障制度は老若男女に等しく関わってきます。日本の経済活動や年金・健康保険制度が今後も維持されるためには、労働人口と消費人口を両方増やさなければならないのです。
もちろん、「義務教育化」にこだわる必要は全くありません。
要は働く女性がみんな保育園を利用できるようになればいいのです。
子育て世代以外の人たちが自分ごととして考えるようになれば、
みんなが保育園を利用できる日はそう遠くないでしょう。