時代を見据えたキャリアデザインを
前回のエントリーで、技術革新が我々の仕事にもたらす影響について書きました。今回はその続きで、どういう働き方を選択するのかというキャリアデザインについて。
まず前提として、キャリアデザインに正解はありません。基本的に自分のやりたいことをやればいいですし、それで生活できれば問題ない訳です。ただ、社会の中で求められる仕事(ビジネス)を考えたとき、旧来の職業に固執するのはあまり好ましくありません。
また、職業もさることながら、その仕事が属する産業・業界という切り口も考える必要があります。最たる例は製造業ですね。安い労働力と為替を背景に、生産拠点が軒並み日本国内から海外へ移転していきました。自分は一生旋盤工として頑張っていこうと思っていても、突然工場閉鎖・リストラの憂き目に遭いかねないのです。
もちろん、全ての製造業(の旋盤工)が日本からなくなる訳ではないので、探せばどこかに見つかるかもしれません。でもその選択肢は以前よりずっと少ない。あちこち探し回る労力を考えると、新しい職に就いたほうが良さそうです。
少子高齢化・テクノロジーの進化・国際社会のパワーバランス等、世の中のトレンドを見据えた上で自分のキャリアデザインを描いていくことが、やりがいがあってそれなりに対価も得られて持続可能な人生を送ることにつながります。
ここで勘違いされそうなのが、
「たくさん稼ぐ人が偉くて、稼げない人は人生の負け組」
と捉えられそうなこと。無論、そんなことはありません。
使い切れないほどたくさんのお金を稼いでも、家族関係が破綻してしまったら本末転倒です。この辺は価値観次第なので、いくら稼げば幸せなのかは皆さん自身で決めればよいと思います。
自分にとっての幸せな働き方を、常に模索し続けたいものです。